幻獣図鑑 キマイラ

キマイラ Χίμαιρα

リュキアの火山に棲むテューポーンとエキドナの娘。獅子、山羊、蛇の頭を持つとされる。ヒッタイトでは季節を表す聖獣とされ、獅子が春、山羊が夏、蛇が冬を司っている。

また、リュキア火山そのものを象徴するとも伝えられ、山に棲む生き物の影響を濃くした獅子の頭に山羊の胴体、毒蛇の尾の姿を持つ姿を取ることもある。これは、山の頂上に獅子、中腹に山羊、ふもとに蛇が棲むと伝えられる為である。獅子の頭から火を吐くとされるが、リュキアが活火山として有名だった事が関連付けられる。

ギリシアに伝えられる話ではペーガソスに騎乗する英雄、ベレロポーンと戦い鉛を口に放られ息が詰まり退治されたとある。

このキマイラの外見から、合成獣や種類の異なる動物の組み合わさった名付けや形象の言葉に影響を与えている。現代人がキマイラが語源の、キメラと言われて連想するのは大概奇妙な複数の動物が掛け合わさった姿である。日本では少し意味合いが異なるが、奇妙なものとしての側面がある鵺がこれに近いだろう。

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