幻獣図鑑 サラマンダー

サラマンダー 火蜥蜴

日本では火蜥蜴の名で呼称される事もある、火と共に現れる両生類に似た生き物。火の中から出てくる不思議な両生類の目撃例は昔からあったが、パラケルススが定義した四大精霊の火を司る精霊としての姿が有名である。

その姿はサンショウウオや蜥蜴に似て、火に溶け炎を操る事が出来ると言われていた。 炎との親和性からファイヤードラゴン(火吹き竜)と同一視される。火蜥蜴は繭を作ることがあるとされ、耐火性に優れたその繭を人は好んで加工した。

火蜥蜴は火に焼けることが無いのでその皮もまた珍重された。火蜥蜴の皮で作られた布地はどんなに汚れても火に投じる事で真新しい姿に戻ると言われる。石綿が火蜥蜴由来のものとされ、多く出回った例もあるようだ。

火蜥蜴を捕らえるには火傷を負う程の火山地帯に行かねばならず、火山地帯に行くには火蜥蜴の皮製の手袋と長靴が必要であり、この精霊の皮革製品を手に入れるのは実際は困難である。

出回るものが石綿であると知られるようになると、実体を持つ火蜥蜴の姿は鳴りを潜め、パラケルススのような錬金術師が親しむ火炉の周りで超自然の作用を起こす精霊としての姿に変遷した。

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